コンサルティング業界の中でも外資系と内資系の企業では、就活スケジュールや選考フローに大きな違いが見られます。
このコラムでは、外資系と内資系のコンサルティング企業における就活スケジュールの違いやその特徴について詳しく解説します。
コンサル業界の選考スケジュールイメージ
企業ごとにスケジュールは違いますが、外資系と日系の就活スケジュールのイメージは以下の図の通りです。
外資系コンサルは早いスタート
外資系コンサルティング企業の就活スケジュールは、日系企業に比べて早い時期になるのが一般的です。外資系企業は、学生が大学3年生の春休み頃から本格的なリクルーティング活動を開始し、4年生に進級する前には内定を出すケースが多く見られました。これは、アメリカやヨーロッパの母体企業の影響を強く受けており、グローバルスタンダードに基づいた人材確保を重視していたからです。
近年の変化：日系コンサルも追随
しかし、近年のコンサルティング業界では、日系企業も早期の就活スケジュールへの対応を強めています。この背景には、優秀な人材を早期に確保するための競争が激化していることが考えられます。
現在では日系企業も大学3年生の夏頃から本格的な選考活動を開始し、外資系企業と同様に早期内定を出すことが増えています。
選考フローの違い
次に、選考フローに関する外資系企業の特徴を見ていきましょう。日系と外資系ではイベントや選考で重要視される点が大きく異なっています。
外資系コンサルの選考特徴
外資系コンサルティング企業では以下のようなステップが一般的です。
上記の選考を「夏・冬・春」の最大3ターム開催しており、夏が一番多くの採用枠をもけています。ただ、一度受けるとその年の選考には再チャレンジできない企業もありますので、事前の準備と調査が必須です。
日系コンサルの選考特徴
日系企業では以下のようなステップが一般的です。
オープン・カンパニーやインターンシップの開催は、選考要素と同時に会社理解を多く含むイベントであることが特徴です。特に就職活動初期のオープン・カンパニーでは、業界研究に役立つ情報をたくさん発信しているので、是非積極的に参加することをお勧めします。
以上のように、外資系と日系のコンサルティング企業では、就活スケジュールや選考フローに明確な違いがあります。外資系企業に志望する場合は、比較的早い段階からの準備とケーススタディ対策に加え、ジョブへの参加が求められます。
一方、日系企業を目指す場合は、筆記試験やグループディスカッションへの対策とともに、オープン・カンパニーやインターンシップへの参加が重要です。
選考で重視されるポイントとは？
日系コンサルでは、一般的に適性検査や集団面接が多く、組織との相性や長期的な視点での育成・キャリアを見据えた評価をされる傾向があります。
一方、外資系コンサルでは、個別のケース面接や語学力が求められることが多く、短期間での成果を出せるかどうかが評価されます。
外資系コンサルで重視される点
論理的思考力と問題解決能力が最も重視される点です。
ケース面接やJobで提示される実際の問題に対して、いかに論理的に解決策を導き出せるかが評価されます。問題を階層化し、定量分析やフレームワークを用いて構造的に考える能力が試されます。
日系コンサルで重視される点
日系コンサルでも論理的思考力と問題解決能力は重視されますが、より長期的な目線で
判断をされます。そのため長期的なキャリアビジョンを持ち、自分の成長と企業の発展をリンクさせることが求められます。またコミュニケーションスキルや対人関係能力も非常に大切なポイントになります。
さいごに
どちらを選ぶかは、各自のキャリアビジョンや働き方に対する価値観によるでしょう。しかし、いずれの場合も早めの準備と情報収集が成功の鍵となります。
