「ウチの会社」――船井総研のコンサルタントがクライアント企業をそう呼ぶ理由

船井総研グループのコンサルタントはクライアント企業を「ウチの会社」と呼ぶ

コンサルティング業界に興味をお持ちの皆さんなら、「コンサルタント」と聞いてどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?

クライアント企業の課題を会社の外から指摘し、解決策をアドバイスするような、「外部の専門家」というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

しかし、船井総研グループのコンサルタントは少し違います。私たちはクライアント企業(ご支援先)のことを「ウチの会社」と呼び、まるで自分自身もお客様の会社の一員のように振る舞い、「私たちのさらなる成長のために、こうすべきだ」と意見を出します。

なぜ、船井総研のコンサルタントはクライアント企業を「ウチの会社」と呼ぶのでしょうか?

「ウチの会社」と呼ぶ3つの理由

1. 経営者に伴走しているから

船井総研グループのグループバリューは下記の3つですが、2つ目が「Empathy(与“领袖”同心同行)経営者に伴走しよう」です。

船井総研グループのコンサルタントは、クライアント企業の経営者の夢を実現させるために、経営者の目線に立って考えています。コンサルタント自身がそれを意識しやすい仕掛けの一つが、相手企業のことを「ウチの会社」と呼ぶことなのです。

2. 業績アップ・企業価値アップのために一体化できるから

コンサルティングをする中で、クライアント企業がさらに成長していくために、いままでのやり方を変化させる提案をすることがあります。

その際に、社外の専門家として提案をすると、「ヨソモノが何を言っているのだ」と社員の方から反発されてしまうこともあります。

しかし、「ウチの会社は、このような未来を次は目指すべきだ」とコンサルタントが発することによって、言葉一つではありますが、前向きに受け止めてもらいやすくなるのです。

※画像生成AIによるディスカッションのイメージです

3. 短期間だけのお付き合いではなく、長期的・継続的なお付き合いを志向しているから

船井総研グループのコンサルティングは、毎月お客様とお打合せを行っていく「月次支援」が大多数を占めています。

経営コンサルティング事業の主な業務区分別売上(2024年12月期 第3四半期決算概要書より)

月次支援は、その多くが年間契約です。そして、その月次支援契約の継続率は約75%となっており、長いお付き合い先となると、10年・20年と続いています。

もちろんコンサルティングのお付き合いが短期間のプロジェクトとなるケースもありますが、経営研究会にご入会いただくなどによって、何らかのお付き合いがずっと続いていくということも多くあります。

このように、長期的・継続的なお付き合いをしていくために、会社の垣根をあまり作らずに接するようにしているという側面があります。

むすびに:最初は戸惑うものの、次第に馴染んでいく「ウチの会社」呼び

私自身も選考過程で「船井総研グループのコンサルタントは、お客様を『ウチの会社』と呼ぶ」とは聞いていましたが、実際に入社してから目の当たりにしてみると、本当にそうなんだ、とビックリした覚えがあります。

また、それは新入社員だけでなく、お客様にとっても同様です。私もコンサルタント時代に「ウチの会社は~」と当たり前のように話していたところ、「ウチ…?あなたは当社の社員では無いですよね…?」と怪訝な顔をされたこともあります。
ただ、半年もすればお互いに馴染んでいました。

さらには、外食産業の経営者の方から、他の飲食店にコンサルティングをしに行く際に、船井総研グループのコンサルタントを真似して、そのお店の従業員たちに対して「ウチのお店は~」と言っているよという話を伺ったことがあります。

初めはビックリされたが、ヨソモノ感がなくなり、徐々に馴染んできて提案内容の実行度合が上がってきているそうです。

少し特徴的な船井総研グループの言葉遣いですが、お客様との距離感を縮め、経営陣・現場社員・コンサルタントが三位一体となって企業の成長を支援していく、私たちらしい言葉ではないかと思います。

 

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記事作成者 山本翼(Tsubasa Yamamoto)

(株)船井総研ホールディングス タレントディベロップメント部 部長 。2014年に京都大学 総合人間学部を卒業後、新卒で船井総合研究所に入社。入社後は再生エネルギー業界のコンサルティングに従事しチームリーダーを経験。2019年に戦略人事部門へ異動、2022年に船井総研ホールディングスへ転籍し、グループの経営企画、人財採用・育成統括を務める。