
「船井総研ホールディングス」という名前を聞いたことがあるものの、実際にどのような事業を展開しているのか、どのようなグループ構造になっているのか、詳しく知りたいという方も多いのではないでしょうか。
戦略を描くだけではなく、現場での「実行」にこだわる独自のスタイルで成長してきた船井総研グループ。
本記事では、日本最大級の中堅・中小企業向け総合経営コンサルティンググループの持株会社である「株式会社船井総研ホールディングス」について、事業内容、グループ各社の役割、そして大切にしているパーパスや今後の展望までを、客観的な事実に基づきわかりやすく解説します。
船井総研ホールディングスとは──東証プライム上場の持株会社
株式会社船井総研ホールディングスは、東京証券取引所プライム市場(証券コード:9757)に上場している持株会社(ホールディングカンパニー)です。
1970年に株式会社船井総合研究所として創業して以来、中堅・中小企業の業績向上にコミットする経営コンサルティングを中心に事業を拡大してきました。その後、各専門領域での支援をより高度化・迅速化するため、グループ経営体制へ移行。現在では持株会社として傘下の事業会社群を統括する役割を担い、グループ全体の持続的な成長を牽引しています。
| 正式名称 | 株式会社船井総研ホールディングス |
|---|---|
| 創業 | 1970年3月6日 |
| 代表者 | 代表取締役社長 グループCEO 中谷 貴之 |
| 資本金 | 3,125百万円 |
| 上場市場 | 東京証券取引所プライム市場(証券コード:9757) |
| 売上高 | 333億3000万円(2025年度・グループ連結) |
| 従業員数 | 1,651名(2025年12月末時点・グループ全体) |
| 東京本社 | 【サステナグローススクエア TOKYO】 東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー35F |
| 大阪本社 |
【サステナグローススクエア OSAKA】 |

何をしている会社なのか──「中堅・中小企業向け総合経営コンサルティンググループ」
船井総研グループは、日本最大級の中堅・中小企業向け総合経営コンサルティンググループです。
日本の企業全体の99.7%は中小企業が占めています。船井総研グループは、そうした日本経済の基盤である中堅・中小企業の経営者を主要クライアントとし、総合経営コンサルティングを提供しています。
具体的なコンサルティングの提供形態と支援業種
船井総研グループのコンサルティングは、単なるアドバイスにとどまらず、企業の成長段階や課題に合わせて多様なアプローチで「実行」を伴走支援しています。
- 経営研究会(ストック型支援):業種別・テーマ別に全国の経営者が集い、最新の成功事例やノウハウを共有し合う会員制の勉強会・コミュニティです。
- 月次支援コンサルティング(ストック型支援):担当コンサルタントが定期的に企業を訪問(またはオンライン面談)し、経営者の右腕として戦略の策定から現場での実行・定着までを継続的にサポートします。
- プロジェクト支援(スポット型支援):市場調査、経営診断、事業構想の策定など、特定の課題に対して期間を定めて集中的に行う支援です。
- M&A・財務・DX等の専門支援:企業価値向上に向けたM&Aの仲介・FA業務や、補助金獲得支援、デジタルツール(CRM等)の導入によるDX推進など、高度な専門性が求められる領域をカバーします。
支援する業種も非常に幅広く、「住宅・不動産」「医療・介護・福祉」「士業」「製造業」の主力4業種をはじめ、モビリティ、外食・フード、レジャー・観光、人材ビジネスなど、日本の中堅・中小企業のあらゆるビジネスを網羅しているのが特徴です。
主要グループ会社
これらの多岐にわたる経営課題に対し、中核の船井総合研究所を中心に、国内外のグループ10社が各分野の専門性を持ち寄り、連携しながらソリューションを提供する構造となっています。

- 株式会社船井総合研究所
グループの中核であり、業種に特化した経営コンサルティングを提供。経営者の「右腕」として業績アップにコミットします。 - 株式会社船井総研サプライチェーンコンサルティング
物流・SCM(サプライチェーン・マネジメント)領域に特化した専門コンサルティングを提供します。 - 株式会社船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティング
組織開発や評価制度構築など、人的資本経営に特化したコンサルティングファームです。 - 株式会社船井総研あがたFAS / 株式会社MIコンサルティング
中堅・中小企業のM&Aや事業承継を支援するファイナンシャルアドバイザリー業務を担います。 - アルマ・クリエイション株式会社
独自のマーケティング戦略や強力なコピーライティングで企業の売上拡大を支援します。 - 株式会社アパレルウェブ
アパレル業界を中心に、Shopifyを用いたデジタルマーケティングのコンサルティングから実装をサポートします。 - 株式会社ロジクリエイト
物流現場の改善に直結する実践的なサプライチェーンソリューションを提供します。 - 船井(上海)商務信息咨詢有限公司
中国市場における外食産業・歯科医院経営への経営コンサルティングを提供します。 - Funai Consulting India Private Limited
グローバルケイパビリティセンターとして、英語圏のデジタルプロダクトの日本市場ローカライズを行う、グローバルDX拠点です。
どんな価値観で経営されているのか──グループパーパスとFunai Way

グループパーパス『サステナグロースカンパニーをもっと。』
2023年1月、船井総研グループは新たなグループパーパスとして『サステナグロースカンパニーをもっと。』を制定しました。
「サステナグロース」とは、持続的な成長(Sustainable Growth)を意味する造語です。持続的な成長する、強くて優しい会社を世の中にたくさん作ることで、世のため人のために尽くしたいという想いが込められています。
グループコアバリュー『Funai Way』
船井総研グループの社員が共有する3つの行動指針として『Funai Way』が掲げられています。
- Adventureship(以变促势)変化を原動力に
:失敗を恐れず、新しい領域へ挑戦する姿勢 - Empathy(与“领袖”同心同行) 経営者に伴走しよう
:経営者の想いや痛みに寄り添い、共に解決へ向かう力 - Integrity(遵循良心) 良心に従おう
:プロフェッショナルとして正道・王道を歩む倫理観
創業者・舩井幸雄が大切にしてきた顧客第一のスピリットや現場主義は、現在のパーパスやこの『Funai Way』という理念体系へと脈々と受け継がれています。

今後の展望──新中期経営計画「サステナグロース2028」
船井総研グループは、2026年度から2028年度までの3か年を対象とする新中期経営計画「サステナグロース2028」を推進しています。
「中堅企業コンサルのリーディングカンパニー」へ
日本経済が人手不足やDXの遅れといった構造的課題に直面する中、国策でもある中堅・中小企業の「稼ぐ力」を強化し、年商100億円以上を目指す中堅企業「化」の支援を重点戦略に掲げました。
これまでの「中堅・中小企業コンサルティング」の強みを活かし、業界・地域の牽引役となる中堅企業の成長にコミットすることで、日本経済へのインパクト創出を図ります。

AI・DX、M&Aなど高度な経営課題へ一気通貫で対応
中堅企業が独力で解決することが難しい高度な課題に対し、専門ファーム連合体としてグループ各社の機能を結集し支援します。特に、AIを事業に実装するAX(AIトランスフォーメーション)・DXコンサルティングをはじめ、M&A・事業承継、人的資本経営(採用・育成)、サプライチェーン最適化などの領域に注力しています。

【数値計画】売上高460億円、ROE30%への挑戦
こうした高度な支援を実現するため、2028年にはコンサルタントを1,400名・総社員数を2,000名規模へと拡大し、従業員の生涯価値(ELTV)を最大化させる人的資本経営を深化させます。
2028年度の財務目標としては、売上高460億円、営業利益115億円という高い成長目標(3か年平均成長率 約10%超)を設定。あわせて資本効率の追求によりROE30%、株主還元として総還元性向65%以上(配当性向60%以上・累進配当の継続)を掲げ、持続的な企業価値の向上に挑戦しています。

本記事では、船井総研ホールディングスの全体像や事業内容について解説しました。より詳細な企業情報や業績、グループ各社の動向については、以下の公式リンク集より各種資料をご覧ください。